図解 頭のいい説明「すぐできる」コツ: 今日、結果が出る! (単行本)
- 作者: 鶴野充茂
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
目次
- 「わかりやすい説明」は結論から始まる
- 頭がいい人は例外なく「説明が短い!」
- できる人は「箇条書き」で説明する
- 「いい言葉」が「いい人間関係」を生む
- 信頼される人は「本気の伝え方」がうまい
感想
呼んで解釈した内容も記載しているので、本には書いてないことも書いてある。
「わかりやすい説明」は結論から始まる
説明の目的とは、仕事で結果を出すこと
※シーンによって説明の目的は多種多様なので、ここでいう説明は仕事でのこと。
説明の効果
- 伝える
- 伝わる
- 結果が出る
結果が出るまで持っていくのが、説明に必要なこと。
説明の順番
聞き手が聞きやすい順に説明する。
つまり、大きな情報→小さな情報の順に説明する。
大きな情報は、相手が知りたいことを察知してやる必要がある。
相手の欲しい情報を返答してあげるのが、説明の基本。
話の種類を伝える
途中から聞く→理解に時間がかかる。
聞き手が、どんな話をするか知っていると理解度が違う。
どういう話をするかは、伝える努力をする。
聞き手との歩調を合わす
いきなり話をすすめる→聞き手の頭に「なぜ?」が残って時間だけがすぎる。
本題に入る前の下準備は、気をつけてないと台無しになるので、話に入る前には力を入れる。
※本題が台無しにならない程度で!
事実として何が起こったのか聞く
出来事の正確な把握は、客観的な情報が必要。
感情的な情報と区別して聞く。
主役となるのは、客観的な情報。
頭の良い説明の基本
- 客観的情報の説明
- 解釈の説明
解釈は、人によって内容が変わる。
人間は、感情の動物。正論だけでは動かない。(ホリエモンの説明聞いても、行動を起こすのは少数なのを考えれば、納得してもらえるハズ。あと、正論でないものはもっと動かない。)
説明というのは、正論を述べたものになる。
人を動かすには、説明+お願いで行動を促進させ、結果を出させるのが、いい説明。
説明の効果的流れ
- 聞き手に心の準備をさせる
- 客観的な出来事を伝える
- 自分の解釈を述べる
- お願い
明確な結論を持ってから説明する。
結論に至る前に、経験をもとにした手順を紹介する。
頭がいい人は例外なく「説明が短い!」
情報量を増やす→混乱するだけ
説明ベタの考えなので、不要な情報は、極力減らす。
頭のいい説明とは、不必要な情報が少ない。
必要な情報とは、聞き手が聞きたいと思っている情報。
説明する時な、重要との高い情報+補足程度に止めておく。
アレもコレもは、聞き手に不可がかかりすぎる。
サウンド・バイトを意識する。
サウンド・バイトとは、ワンフレーズの短い文章。
キャッチフレーズみたいなもの。記憶に残りやすく、イメージを伝えやすい。
説明する人:内容を理解してもらうため、多くの言葉で丁寧に話す
説明を聞く人:簡潔にまとまった話が聞きたい
説明する人と聞く人には、ギャップが生じやすい。
説明する人は、常に聞く人の立場に立って説明しなければいけない。
ポイントメールの基本
文章構成
- リマインド言葉
何の話か思い出させる - 現在地
現在の状況説明 - 方向性
今後の予定
過去→現在→未来 でまとめると自然なストーリーになりやすく、伝わりやすい。
聞き手への質問方法
- オープン・クエッション
回答を考えてもらう - クローズド・クエッション
限定した選択肢から回答を選んでもらう
質問される側(聞き手)は、クローズド・クエッションの方が楽。
なので、説明する側は、相手のニーズを予測してある程度回答を持っていって説明する必要がある。
できる人は「箇条書き」で説明する
説明とは、目の前にいる人だけが対象ではない。
第三者が、後で見返すこともある。
相手に的確にメモしてもらう説明をすることも重要。
ノウハウ
- 自分のメモを相手に使わせる
- 自分の言葉を相手にメモさせる
視覚的に見せる方法
- 数字・固有名詞といった重要ワードは目立たせる。
ただし、必要最低限で。 - 説明にはタイトルをつける
「いい言葉」が「いい人間関係」を生む
説明で結果を出す→信頼関係を構築して行動してもらうこと
信頼を得るコツ
- 相手への気配り
- 継続的な接点を作り続ける
親身になってくれる人の意見を取り入れるのは、人間の性。
説明する時は、協力的な気持ちを持って望む。
ディスりから入ると、結果まで持っていくのは難しい。
信頼されるための重要な要因
言葉を明確に
発声による問題は、なるべく回避。
日本語は、末尾で意味が決まるので、ハッキリとした物言いで言うことが大切。
アイコンタクト
最初だけでなく、最後にもする。
アイコンタクトできないのは、不信感につながりやすい。
逆説後は控える
厨二心を相手に押し付けてはいけない。
ネガティブになり、行動が起こしづらくなる。→ネガティブ・エフェクト
ネガティブ・エフェクトって言葉の響き、カッコイイ!
カッコイイだけで、利用価値皆無なので、注意
ただし、ポジティブになるための逆説後は、使って良し。
信頼される人は「本気の伝え方」がうまい
人が協力したくなる時
- 応援
- 恩返し
- 利用する
相手に行動を起こさせるために、必要になる。
自分の本気を伝える
本気の度合いを相手に見せることは、オリジナリティに直結する。
努力や一生懸命は、やって当然なので、+αの要素を追加しないとダメ。
本気の方向が間違っていると、大抵バカにされるので、注意。
厨二や、意識高い系は、コレに当たると思われる。
相手と接着剤になるネタの上手な見つけ方
共通の話題を作ることは、一緒の時間を共有している感覚になる。
共通項の見つけ方
- 例え話
- おもしろかったこと
- 週末の過ごし方
全体感想
振り返ると、事実と意見をわけて説明することが重要なことに思える。
説明を聞く時は、事実がなんなのか注意する必要がある。
説明する側は、事実と意見を明確に分ける。
厄介なのは、事実に意見を混ぜてくる輩が多いこと。
新聞やニューズを一つ見ただけで満足するが、かなり危険だと感じるようになったのは、事実と意見を区別できるようになったからかもしれない。
多読は、やっぱり重要。
説明する側もされる側も、事実と意見を意識することの大切さを感じた。
やはり、説明はシンプル化が重要。
物事すべてにおいて、シンプルな方が、人間にはわかりやすい。
結論として、この本では、シンプルがコツだよってことでいいのだろうな。
ソフトウェア開発も一緒。
仕様書も、相手への説明になる。
理科系文章の書き方が、仕事でとても大切。
コレを読んでいた時期は、下記の本も読んでいて、文章術の参考になった。
一度目を通してもらえればと。