開催概要
開催日時
2016年5月24日(火) 9:30 - 20:00
主催
日本オラクル株式会社
会場
東京マリオットホテル
受講セッション
09:30-11:30 Innovate, Collaborate, with Java
13:00-13:50 Java SE 9 Overview
14:05-14:55 Project Jigsawではじめるモジュール開発
15:10-16:00 受講なし
16:15-17:05 実践して分かったJavaマイクロサービス開発
17:20-18:10 Javaエンジニアのための“クラウド時代の過ごし方”
18:30-20:00 パネル・ディスカッション - Java Day Night Session with NightHacking Tour
受講内容
Innovate, Collaborate, with Java
基調講演。
いつもの日本オラクルの杉原CEOの話から始まり、海外のJavaエンジニアの話。
技術職以外の人が結構いる。
たぶん、スーツ着た人が技術系以外の人なのだろうな。。。
Javaのイベントにしては、脅威のスーツ率で驚いた。
JCPの参加企業一覧を何となく見てたが、NEC、日立、NTTの名があった。
マイクロサービス、分散処理、ポリグロットを強化していくとのこと。
印象としては、Javaをプラットフォームの一部と捉えて、他言語で作られたシステムとの連携を強化していく印象を受けた。
クラウドを推し進めていくので、そういったことが必須になる。
全体的にクラウドを押していくこと、Java8の成功、プラットフォームNo1って主張が多かった気がした。
NetBeansのデモがあった。
最初、NetBeans見た時、InteliJかと思った。
ダークイメージ=InteliJの印象が強く、パット見真似したのかなって安易に思ってしまう。
NetBeansを使ったJava9のデモで、試すのが容易なら久々に使ってみようかなって思いました。
Javaに移行した損保ジャパン日本興亜
COBOL→Javaへの移行の話。
一時、ニュースになったが、その理由を聞けた。
要約すると、FineTechの流れで金融の在り方が変わったが、保険業界も遅かれ早かれ、その波が来る。
それに対応するために今回の刷新が行われた模様。
FineTechは知っていたが、ここまでインパクトが強いものなのか。。。
世界的な流れは、追ってないと起きざれにされそうな予感がする。
今後のJava
Java9
Project Jigsaw
モジュール化。
セキュリティと高速化の両面でメリットが出てくる。
Java10
Project Valhalla
使用メモリ削減のための方が提供される。
ヴァルハラが中二臭すぎる!!
北欧神話はなんでこんなに中二臭いのだろうか?
Java11
Project Panama
ネイティブと変わらない実行速度を提供する。
パナマって言われると文章より、マスドライバー!
Javaエバンジェリスト、バイクで日本各地を放浪
今月に行われた日本各地のJavaのイベントのためにバイク移動していたことを語ってた。
赤いバイクだった。遊星号みたいだな〜と思っていた。誰も分からんだろうけど。
バイクは、憧れがある。ホイール・オブ・フォーチュンのような単輪タイプのバイクに乗りたい。
回った箇所で、新潟スルー。
新潟は、そもそもJavaの案件事態ほとんどない印象がある。
どちらかと言うと.NET系が多い印象。
自分は、下越地方にいたので、下越地方の諸事情ではあるが。。。
新潟でJavaの仕事が取りづらい背景には、個人でWebサービス立ち上げるところが少ないからかと勝手に思った。
上越では、また違うのかもしれない。
AWSの勉強会あったりするので、上越はJavaの仕事があるのかも。
ちなみに、新潟の上・中・下は言葉の意味と位置が逆。
上越は、一番南、下越は一番北。
地図だと、代々上が北なので、位置的に下越は一番上に来る。
理由は、京都に近い方からそう読んでる文化が定着して、現在に至っている。
どうでもいい話でしたー
ドローンデモ
ドローンを使ったIoT関連のデモ。
初めてドローンを生で見た。
意外と音が凄い。
巨大なハチが飛んでるみたいな音。
ハチに刺されたことがあるので、若干畏怖の念がある。
ドローンの用途としては、農業・インフラ点検・災害対応が上がっていた。
新潟に居た時、ドローンではないが、ラジコンヘリで農薬散布しているのは見たことがある。
ドローンに変わるということは、作業の自動化に近いのかな?と感じた。
ドローンの問題点とそれに同対応しているかの話があった。
窃盗・悪用対策として、認証機能が入っている話があった。
具体的には、クレジットの認証機能を使って、人と機器の関連付けをする。
万が一盗まれても、動作させることができないし、悪用されても誰がやったのか特定できるようにしているとのこと。
ドローンの仕様策定委員会を発足して、早めに認証機能搭載を義務付ければ、流通するのでは?と個人的に思いました。
ペッパーのデモ
久々にペッパーを見た。
意外とケツがプリティだと思いました。
クラウドに取った写真をアップロードするデモで、実際にクラウド上にアップロードされていた。
写真のポーズでデュークの4本指が話題になった。
受講セッション内容
以下、受講したセッションの内容メモ。
Java SE 9 Overview
マイクロサービス適用するための機能が充実している印象。
最低限の構成を適用できる様になることを推していた。
後は、Java9の次の話が少々あった。
モジュール化のメリット
- モジュール単位でのアップデート
- マイクロサービスの適用
変わること
- sun.misc,sun,reflect → 削除される
Java9の後
- Value class
- 今まであった、メモリ参照で使っている領域を減らす
- JNL
- ネイティブアプリへのアクセスの簡易化
- 今後のクラウド化には必須のため
今後のJavaの動向が知りたい場合
OpenJDKやJEPを参照すれば、将来的なプラットフォームとして何が来るか分かる。
Project Jigsawではじめるモジュール開発
今のJavaの問題点
- クラスパス多すぎ
- 標準ライブラリ、デカすぎ
- 依存性が分からん
- バージョンなし
- ファイル名に書くとかのことではなく、真の意味でのバージョン情報
- Publicの範囲がデカすぎる
これらの問題を解決するのが、Java9のJigsaw
依存性の記述と、publicの公開範囲が変わる。
バージョン情報の記述は、Java9以降になりそう。
実践して分かったJavaマイクロサービス開発
マイクロサービスは手法で、それを目的にしてはいけない。
なので、マイクロサービスが出てきた背景を知って、どう適用するか判断する能力が開発者に求められていると感じた。
サービスをどの単位で分割するか、設計段階で考えることは重要であるが、やり過ぎると結局何もできなくなる。
実際にサービス提供して、どの部分が変化するのか判断し、徐々に変化に強くしていけば、結果的にマイクロサービスになる。
SQLにみるサービス化
- join句が多い→モノリス
- join句が少ない→マイクロ
なんか覚えがある。。。
join句が多いとDB同士の結合が強くなって、サービスが分割し辛くなるのは何となくイメージがつく。
Javaエンジニアのための“クラウド時代の過ごし方”
エンジニアの役割の変化
作る→運営する
ITサービスをどう最適化するかが求められうようになってきた。
ただの開発ではダメになっている。
サービスの複雑化が背景にあるのかなぁ〜と思ってみたり、見なかったり。。。
NetflexのDevOps
ダークカナリア等の紹介。
なかでもカオスモンキーがよく分かった。
どういったものか知っていたけど、なぜそうするのかわからなかった。
今回のセッション聞いて、ようやく理解できた。
カオスモンキー
エンジニアがいるときにランダムで本番のインスタンスを殺す。
そこからサービス停止なく自動復旧することを確認している。
インフラの設定は、本番でしか確認できないので、それを行っている。
当然、復旧しなければ対応が必要だが、自動化で対応しなくてもいいように作られている。
つまり、復旧手順を自動化しており、それのテストを本番でしている。日本ではこの発想は出てこないと思った。
かなりイカれたやり方だと感じたが、障害を起こしてもサービス影響しないって、とても高い次元のソフトウェアを開発しているのだと思った。
マイクロサービス
サービスを分割して、サービス連携でシステムを作る手法
サービスがデカすぎる = 影響確認・調査で開発者が疲弊する
小さくすることで、変更の影響範囲を小さくして開発効率を上げる。
小さくするには、適切にサービスを分割する必要がある。
ドメインに従って分割するのが無難。 = DDD
「する」のではなく「なる」のがマイクロサービス。
「したい」だと危険。設計時点で破綻する可能性大。
変化に対応していくのが重要で、マイクロサービスはそのための手法。
今後のJavaエンジニア
冒頭でもあったとおり、開発だけではダメ。
もちろん、開発ができるのは大きなメリット。
そこに+αがあれば、エンジニアとしての価値が大きくなる。
今の時代の流れは、エンジニアに求めているものが多様化してきている。
パネル・ディスカッション - Java Day Night Session with NightHacking Tour
まさか、新潟出身の人がいるとは。。。
わざわざ東京までご苦労様です!
元新潟県民としては嬉しい。
新潟にJUGができるのだろうか?
寺田さんがマイクロソフトのTシャツプレゼントを実施していた。
ボール投げて、取った人に交換の方式。
自分のところにボール来たけど、取ってしまったら、目立ってしまうので、避けた。
この気持ち、わかる人いるのだろうか?
全体感想
自分、まだまだ未熟者。。。
スペシャリストとして生きたいなぁ〜と思うものの、己の力の無さを痛感する。
JJUG CCCもそうだが、分からない単語や知らないことがまだ多いなって印象。
個の能力を高めるために、個人でサービスを立てることが必要かな?って思う。
会社の仕事に従事していると、それが厳かになっている気がしないでもない。
知らない分野にもっと手をだして行かなければと感じた。
あとは、天狗にならないようにしなければと思いました。
次回もイベントあれば、参加して、天狗になった自分を戒めたいです。
もしくは、より上位のやり方を身につけたい!