きっかけ
ITproの記事で見かけたので、自分なりの考えてまとめしたくなったから。
判決全文
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/065/087065_hanrei.pdf
要点
- 現場の医師から追加開発の要望が相次いだ
- 数百件の追加開発を要望
- 2009年7月、625項目の追加開発要望を受け入れたうえで仕様を凍結
- 本番稼働を当初予定の2009年9月から2010年1月に延期
- 仕様凍結後も追加の要望は止まらず
- 開発は遅延
- エンジニア増員
- 2010年1月までに納期不可
- 追加の要望を反映しないシステムは検収で合格させない
まとめ
簡単にまとめると、客が追加仕様を盛り込んできた。
そして、それを満たさないと納品とみなさないという。。。
そうなると、追加仕様にノーが言えず、対応するしかないってわけか。
だから、1審の判決が覆って、悪いのは旭川医大になったと言うことね。
見てるだけで
見てるだけで、胃が痛くなる。。。
なんというか、内容を見る限り、モンスターユーザー様だったんだなって感じがする。
逃げ道塞いで、こっちの要望飲めは、やりかたが893みたいだぜ。。。
一番大きかったのは、ちゃんと開発遅れるって通知していたからだろう。
なかったら、負けてただろうな。
よく証明できたな。議事録で警告した内容が残っていたのだろうか?
開発者としてホッとする一方、ちゃんと警告を発しないとダメだということが分かった。
開発方法
やっぱりSIは、限界に来てるような気がする。
ユーザに要件の優先度を考えさせないと、もう無理なんじゃなかろうか。
とくにビジネスの変動が早く、インパクトが大きいからな。
納品の考えをなくし、ユーザーに常駐して力を貸す方式にしないと、いけない気がする。
この判決をみて、「「納品」をなくせばうまくいく」の考えの正しさを見せつけられたようだ。。。
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今後どうなるかの個人予想
大手SI系は、弁護士を抱え込まないとイケないような気がするのだが、気のせいですかね。
もう顧問弁護士がいるのかもしれない。
結局、ウォーターフォールは限界なんだと思う。
アジャイルで顧客に優先度決めさせて、対応していく方向にもってかないと、できもしないものを作るデスマが始まるだろうね。。。
そういえば、みずほ銀行の奴は、大丈夫なんだろうか?
妥協しまくってリリースされる気がしてならない。
ユーザ側にもシステム開発部門ができそうな気がする。
いづれにしろ、SIは今より衰退しそうな気がする。
なぜなら、機能追加がとても面倒だから。
開発の欧米化が進みそうですね。
※ちょっとネタが古いかも。。。